【書評・要約】小説 本性 読みました。(ネタバレ)

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【書評・要約】小説 本性 読みました。(ネタバレ)

伊岡瞬さん、小説 本性 読みました。

伊岡さんの代表作は、代償でしょうか?

小栗旬さんが主演で、ドラマにもなりました。

”代償” ドラマは、見てませんが、小説は、とっても楽しかったです!

「本性 読んだ!」、「伊岡瞬さん スキ」 という方、サスペンスが好きな方、一緒に読んでみましょう!(ネタバレ)

「本性」の目次は、こちら。

第一章 お見合いパーティー - 梅田尚之

第二章 無垢材のローテーブル - 小田切琢磨

第三章 サボテンの花 - 青木繁子

第四章 同窓会 - 小谷沙帆里

第五章 ドロッと濃いアイスコーヒー - 宮下真人

第六章 スポーツ新聞と仕出し弁当 - 安井隆三

第七章 アンケート - 宮下真人

第八章 団地の獲物 - 安井隆三

目次で短編集だと勝手に思ってましたが、一つのストーリーでした。

よく見たら、目次の中で、2回出てるキャラクターもいました^^;

40万部突破『代償』を超える戦慄のラスト!多摩川河川敷近くのレンタルコンテナから、女性の腐乱死体が見つかった。4人の関係者、3つの遺体、2人の刑事、そして1人の女。事件の裏に潜む、過去の因縁。その女と関わった人間は、すべてを失う―。著者渾身のクライム・サスペンス

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尚之、どうしようもないな~

まず、一章は、ダメ人間の尚之を中心に話が展開していきます。

父親はいませんが、母親は、生花と不動産で満足行く生活を送っています。

尚之は、お見合いパーティーの常連ですが、なかなか いい人が見つかりません。

そんな中、うまいこと女性 ミサキ と関係が、発展していきます。

はた目から見て、尚之が、女性とうまくいく感じは全然しません。

しかし、かなり いい感じの女性とうまくいってます。

怪しいですよね?

お金目的か、復讐だと思います!

そして、ミサキにのめりこんで、借金をしだします。。

のっけから怪しい雲行きです。

尚之の人生が良くなる気がしません。

行く先は、一家破綻で、資産、全売却でしょうか。。

母親の不動産を 担保にお金を借りはじめます。

あー、絶対やめたほうが。。

明らかによくないのですが、当事者はわからないものでしょうか。。

ミサキの目的は、何だ?

お金?復讐?遊び?

出会いは、お見合いパーティですが、尚之をターゲットにしてた感があります。

そして、突然出てきた、ミサキの弟の友達。

尚之も知ってるはずらしいです。

十年前、彼は、中学生だったとミサキから告げられます。

十年前に何かあったのでしょうか??

復讐かな。。。

しばらく、ミサキの姿を見ないと思っていたら連絡が来ます。

今まで、録音、録画してたやり取りをネタに手切れ金、2千万円を要求されました。

払わなくて大丈夫ですよね?

と思ったら、尚之が誰にも話してないはずの もっと深刻な秘密も、母親の脱税まで把握されてました。

まだ、5分の1くらいですが、早くもクライマックスな感じ。

やっぱり、短編集?

いや、あっさりお金を取られて、次の段階に進みました。

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あ~、琢磨が。。

話の中心が、尚之が、銀座でミサキと一緒のところを見かけ、嫉妬していた小田切琢磨に移ります。

なるほど、一人ひとりに焦点をあてていく展開ですね。

琢磨とミサキの関係が気になりますね。

琢磨は、30歳で、就職を目標にしているファミレスのアルバイトです。

時給20円うわのせで、店長代わりのように扱われてます。

やめればいいのに、と思いつつも、人は皆、文句ありつつも 我慢してしまうものかなと感じました。

琢磨は、実は、結構いい会社で働いていたようですが、上司がイヤで辞めてしまいます。

本人も後悔してるのですが、その当時には、将来がわからないから、しょうがなかったですかね。。

ある日、従妹の小谷沙帆里 から電話がありました。

この女性が、実はミサキか??

何でも夫がなくなり保険金手続き中で、手に入った後に、東京に行くことを考えてるらしいです。

ただの従妹っぽいです。

(肉体関係があるので、ただのではない。。)

お店に、魅力的な女性が来て、琢磨を誘います。

こっちがミサキか。

食事をしたレストランで名乗ってました。

こっちが、ミサキです!

不自然な出会いですね。

こちらも何か裏があるのか?

ただ、琢磨をコントロールするためだけの接近か?

一章の終わりに遺体が見つかってます。

ミサキが、琢磨に、殺させたのかも。。(白夜行でそんな展開ありましたっけ)

読み進めていくと、来ました。

ミサキが、琢磨に 何か昔のこと思い出さないか? と問いかけます。

尚之が関係していた事件と関連が、あるのでしょうか?

復讐の一つか?

尚之と琢磨は、お互いに思い出せないながらも、見たことあるような気がしてました。

そんな中、琢磨は、ようやく就職内定をもらうことができます。

これから巻き込まれる事件で、残念な感じになってしまいませんように🙏

両親も喜んでる様子で、ますます、何事もないことを願いますが。。

そういえば、一章の終わりに尚之が、琢磨に襲いかかりそうな勢いでしたね。。

そして、一章と同じニュース。

女性の遺体。

沙帆里ですね。これは。

琢磨を訪ねると言ってから、連絡が取れなくなっています。

そして、そこにブザーが。

尚之きたな!

と思ったら、警察でした。。

刑事はかなり横柄な感じで、部屋に入るとタバコを吸い出します。

イヤだなー、もしこんな警察が家に来たら。。

警察は、ミサキを追ってるようでした。

ほぼ、洗いざらい話して、警察が帰ると またブザーが。

尚之だな!

そうでした。。

せっかく、やっと内定出たのに。。

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青木さん、どうした??

そして、話の中心は、尚之に就職(最初の学校)を世話してくれた、もと教頭先生の青木敏子さんに移ります。

青木さんは、孫にもらったサボテンを大事にしています。

しかし、物忘れが激しく、朝食を2回とったりしてしまう感じで、買い足したサボテンの中で、どれが、孫に買ってもらったものかもわからなくなってしまいます。

ミサキが、ここにもいました。

一章で、青木さんと関係していると出てきましたが、どのような関係が不明です。

一見、家政婦のようですが、一緒にお風呂に入ったり、もっと身近な感じです。

愛孫の奥さん 茜 と ミサキは、 仲が悪いようです。

一波乱、絶対ありますよね^^;

ある日、茜とミサキが、口論しています。

そこで、いろいろと明らかになってきました。

繁子は、痴呆症で、行方不明のようです??

息子の敦が、マザコン??

敦が、繁子になりきっている??

なんと!繁子は、息子の敦でした。

自分の起こした、事故で、妻と息子を失い、おかしくなっていました。

予想していなかった展開ですw

敦が、八十くらいだから、尚之が教職でお世話になったのは、敦ですね。

ある日、起きると警察が、家を捜索してました。

なんと!というか、うっすら怪しいとは思いましたが、本当の繁子は、死んでいて、遺体が、家にありました。

結局、敦は、捕まってしまいます。

そして、精神病院へ。。。

ミサキの復讐ですね!

ミサキに殺されてしまうのではないか?と思っていた茜は、利害が一致して協力しました。

そこは、なんか、ホッとしました。。。

そして、また、同じニュースが流れます。

コンテナで女性の遺体が発見されたと。。

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沙帆里 わるい

場面は、変わって、沙帆里が、中心となって話が、進みます。

場所は、第二回の同窓会会場です。

同じ役場で勤めている桃花に劣等感を感じています。

仕返しの意味もあって、過去に、沙帆里は、桃花の夫と不倫してました。

その現場の証拠写真を沙穂里に送り付けたのが、ミサキでした。

ミサキの能力すごいな~。

同窓会の終わりに、ミサキが、沙穂里に接触してきました。

でた!

沙帆里は、ミサキに、いろいろと条件を突きつけられますが、強い態度で、拒否し続けます。

沙穂里は、夫を殺害してました。

その根拠も見せつけられます。

そして、昔の事件。

昔の事件が、事実であることに対する署名をミサキにお願いされましたが、断ると沙穂里は、拉致されてしまいました。。

やはり、ニュースになっていた女性の遺体は、沙穂里ですね。。

完全に悪いと言い切れない部分は、ありますが、強い態度、不倫、殺人と考えると、沙帆里に、あまり同情は、できませんでした。

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警察がミサキを追う!

そして、ストーリーは、警察側に移ります。

ベテランの安井と若手の宮下

宮下の叔父は、一課の有名人でやりにくそうです。

どのように、ミサキに迫っていくのでしょうか?

ある日、安井のもとに2枚の名刺が、送られてきました。

一枚は、安井のもの。

もう一枚は、古橋亮二のものです。

ミサキの仕業でしょう。

安井が、萩ヶ谷署に務めるのは、2回目でした。

最初に努めた当時、亮二は、中学生。

絶対関係ありますね。

中学生の時に、いじめがあって、被害者側のミサキが、関係者に、復讐をしているのでしょう。

牟田もキーパーソンになりそうです。

と思ったら、亡くなってました。。

女性と不祥事を起こし、自殺。

ミサキでしょ!

ミサキでした。

ここから、どんどん過去が、明らかになっていけます。

ミサキの弟は、いじめられ、自殺していました。

亮二は、いじめ側だったのです。

そして、恐らく、琢磨も沙帆里もそうでしょう。

沙帆里は、転校生で訛りがあり、最初いじめられてたようです。

それを助けたのが、ミサキの弟の浩紀でした。

沙帆里は、浩紀に振られた?ことをきっかけに、浩紀をいじめる方になりました。

良かれと思って行ったことで、人生が、悪い方に転がって行くのは、理不尽ですね。。

何がきっかけになるかもわかりません。。

担任が、尚之で、教頭が青木さんでした。

繋がりましたね!

そして、安井と宮下は、尚之のもとを訪れます。

尚之は、思った以上に、ろくでもない人間でした。

イジメをなかったことにしようとしてます。

やはり、志なく、先生になってほしくないですね。

教師は、大事な仕事だと思います。

公務員だからとか安定してるからとかでは、務まらないのではないでしょうか?

そして、安井と宮下は、青木さんのところへ向かいます。

今まで、語られたあやふやな部分が、どんどん解明されていきます。

もと青木教頭は、イジメをもみ消した中心者でした。

そして、コンテナで見つかった、女性の死体は、沙帆里と判明しました。

イジメの内容も明らかになってきました。

ひどい!

職場のイザコザなど、なんとも小さい。

弱音なんか吐いてられません。

そして、最終的に、安井とミサキが、とうとう1対1で、会うことになります。

これは!すごい終わり方!

安井の股間にミサキが手を伸ばして終わります。

罪悪感からか、ミサキは、自らを汚しながら、復讐をしていたようです。

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感想

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一番、驚いたのは、終わり方です。

こんな終わり方あるんですね!

そして、まさかの展開!と思ったのは、青木教頭が、おかしくなって、お母さんの繁子になりきっていたこと

まったく、想像できませんでした

また、就職の決まった琢磨は、尚之に刺されてしまいましたが、一命はとりとめました。

琢磨が、イジメに加わっていたことは、当然許されることではないと思いますが、少しほっとしました。

もっと、最悪のストーリもあり得たかと思いますが、基本的に、イジメに関わっていた人達が、復讐される感じだったので、読了感は悪くなかったです。

前半、昔、イジメに関わっていた人に、ミサキが近寄っていき、後半、警察がミサキに迫っていくという展開でした。

前半、謎に包まれていた部分が、後半明らかになっていく感じが、読んでいて、とても楽しかったです!

最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました!

小説好きな方、効果や読み方もご参考ください^^

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