【書評・要約】小説 祈り 読みました。 (ネタバレ)
代償を読んでから、伊岡さんのファンです。
(みなさん、代償は、読まれたでしょうか?)
今回の作品も悲しさと楽しさと寂しさなど、喜怒哀楽を感じながら読ませていただきました。
この喜怒哀楽、そして最後にホッとする感じが伊岡さんの作品だと感じてます。
今回の作品もいろいろな感情を感じながら、最終的には、まぁ、よかったんだなぁと僕は思えました。
ネタバレでも良い方、すでに祈り読まれた方、ご参考ください。
楓太と春輝
中心人物は、田舎から出てきたばかりの冴えない営業マンの 楓太 と特殊能力を持った 中年の 春輝。
楓太は、本当にできない感じで、仕事をさぼってばっかです。
管理能力がなくて、回収したお金をお店に入れないで、取られてしまいます。
この辺は、回収したお金を、いろいろな理由があって、返せない感じになったので、これは、取られるなと思いましたが!
という感じで、楓太は、伏線通りに、やらかしていきます。
一方、春輝は、特殊な能力を持つことが、優位に働くどころか、その能力のせいで、皆に変に注目され、気まずさを感じながら、生活していきます。
こんな人いるのかと思うくらい人が良すぎる!と思いつつも、春輝を応援して読みました。
尚彦、千穂
中でも、同級生の 尚彦 は、小学校の時から嫌がらせを最後まで続けます。
本当に、最悪です。
代償したいです。
春輝は、そんな尚彦にも優しく接していきます。
どんだけ人がいんだ!と思いながらも応援してしまう春輝のキャラクターです。
そして、副重要人物が、千穂と鶴巻。
千穂は、老人が出てきた当たりで、怪しいと感じました。
しかし、そこまでとは!と思いました。
なんと臓器移植に楓太を巻き込もうとしていたのです!
いきなり、超危険人物だなぁ〜
鶴巻さん
鶴巻は、春輝の特殊能力で命を助けられて以来、春輝によくしてくれました。
最後まで よくしてくれました。
結局、春輝の特殊能力は、人を治癒するのではなく、細胞のスピードを上げることだったので、鶴巻のガンを誘発してしまいます。
それでも鶴巻は、最後まで、春輝によくしてくれました。
仁義の人です!
終わり方
最終的に鶴巻さんと楓太は、亡くなってしまいます。
え〜、楓太が!?そうなの?
楓太は、春輝の目の前で亡くなるのですが、最後、春輝が頑張った感じがあります。
最終章は、楓太の幸せな頭の中で終わりますが、それが、春輝の能力で現実が変わったのか、楓太が、亡くなった際の妄想なのかは、わかりません。
ただ、楓太が、よかったと思っていたことに、ホッとしました。
そんなにハッピーエンドでは、ないですが、それでも、想像したよりまし。
そう思わせるのが、代償と同じく、本作品でした。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました!
小説好きな方、小説の効果や読み方もご参考ください^^
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